活動拠点の援助

日本では高校テニスがジュニア強化の重要な拠点

現在、世界トップ10入り目前の錦織選手。彼が盛田ファンドの支援を受けて中学2年生の時に渡米し、アメリカのIMGテニスアカデミー(ニック・ボロテリー・テニスアカデミー)でトレーニングを開始したのはとても有名な話です。しかし、錦織選手のように海外へテニス留学すると、拠点でのトレーニングと生活だけで年間300万円以上。誰でも気軽にトライできることではありません。そこで、日本のテニス環境を顧みた場合、高校テニスが大きなポテンシャルを持っていることが分かります。高校ではある程度の面数のテニスコートが確保されており、そこに志の高い選手が集まることでお互い切磋琢磨し心技体を高めることができます。ある程度の基礎技術を中学までに身に付けている選手が、それほど金銭的な負担を気にすることなく強化に打ち込めるのが、日本では高校テニスの環境なのです。そしてトップランテニスカレッジと提携している相生学院には、インターハイ、全国選抜など高校テニス界の頂点に立った実績があります。その環境を利用し日本国内でのトレーニング活動の拠点とすることで、基礎技術・基礎体力の向上を図ることができます。

将来的にプロで活躍するには感受性の高いジュニア時代の経験が大切

各国の才能あふれる選手が一堂に会するテニスの国際大会では、いかに自分の個性を発揮できるかが勝負のカギを握ります。そのためには、『己を知る』ことも大切ですが、同時に『相手を知る』ということも大切です。相手を知ることで、それに対し自分のどのように磨けばいいのかの道が見えてくるのです。体格では海外の選手に劣る錦織選手が、創造性あふれるプレーで強豪選手と渡り合っているのは、感受性が強いジュニア時代にITFジュニア大会に出場するためアメリカだけでなくヨーロッパや南米などへの遠征を繰り返し、自分が勝ち上がる術を構築できたことが大きな要因となっています。これに対し日本の高校を卒業したジュニアがプロになって苦戦しているのは、ある程度確立した自分のスタイルを変えられないことが障害となっているのです。よって、ジュニア時代においての海外遠征が非常に重要な要因となります。

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